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延床面積が増えるとそれだけ建築コストが上がりますよね。
コストを抑えるためにも無駄なスペースは要らない。
そんな要望にお答えできる施工事例として、シンプルで使い勝手の良い2階建て住宅が完成いたしました!
今回はシンプルな間取り設計で無駄を省いた素敵な2階建て住宅をご紹介させていただきます。
- 沙流郡日高町 M様邸木造2階建て戸建住宅新築工事
- 建築面積 :68.99㎡
- 延べ床面積:115.57㎡
- 敷地面積 :264.47㎡
- 1階床面積 :68.99㎡
- 2階床面積 :46.58㎡
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1階と2階の床面積が違うため1階の前方は屋根になっています。
デザイン的に正面から見た場合、真っ直ぐな屋根に見せたいというご要望から屋根の形状を工夫しました。
1階の屋根はパラペットという壁を立ち上げることで、家を正面から見たときに横方向に真っ直ぐに見えます。
しかし、そのパラペットの内側は勾配のついた金属屋根が右から左へと斜めに作られています。
そうすることで雨が一定方向に流れます。
つまり、実際の屋根は右から左へ緩やかな勾配が付けられ、それを隠す壁があるため真っ直ぐに見えるのです。
これは2階の大屋根も同じような構造に施工しています。
2階の場合は前方から後方へと屋根勾配を取ることもできますが、1階の屋根に合わせることで雨水が同じ方向に集められ左方向から雨樋で排水する設計です。
そうすると、左側(東側)だけが屋根の一部が見え雨樋が設置されます。
つまり、残りの3面は屋根が見えることがなく、雨樋も見えないのでスッキリと四角い陸屋根のような建物に見せることが可能になります。
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玄関土間とホールで約5.5帖とゆったりとした空間にしています。
土間のタイルは300mm角で濃いめのシックな色合いです。
引き締まった感じに見える玄関土間とは対照的に、ホールは薄めの木目調フローリングと真っ白の壁紙で明るさを確保しています。
玄関収納もたっぷり入る容量があります。
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約18帖の広さのLDKは、木目が綺麗なフローリング材を採用しています。
階段下のデッドスペースも逃さずに収納を確保。
扉が2ヶ所あり階段の高さに合わせた収納は無駄の無い設計といえます。
こちらのLDKは窓に注目していただきたいです。
正面上部に横長の窓を設置しています。
これはハイサイドライトと言われており、部屋の上部に出来るだけ高い位置に設置することで採光を確保し、明るい部屋にしてくれます。
下にはテレビや収納家具なども置くことが出来るので、テレビ面に窓を付けて明るさが欲しい場合に効果的です。
窓のサイズはそれほど大きくありませんが、高い位置に横長の窓はそのような目的の場合に設置します。
また、南側の庭から明るい日差しが入るように大きな窓と開き窓テラスを付けました。
庭へのアクセスで出入りがしやすいように引き違いの掃き出し窓ではなく、勝手口に付けるような扉が便利です。
しっかりと密閉される気密性の高い扉なので、寒さを軽減できるでしょう。
さらに横の腰窓は縦滑り窓が両サイドにあり、真ん中はFIX窓、明るさを確保し換気もでき、気密性の高い縦滑り窓は寒い冬を乗り切るためには必須ですね。
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LDKの入り口付近には可愛いニッチを作りました。
インターホンやスイッチ関係、コンセントなどを集約させることで便利で使い勝手が良くなります。
タイル調のクロスも素敵で楽しくなりますね。
棚にはお好みのグッズやアイテム、ピクチャーや小物など自由にディスプレイが楽しめます。
どう飾ろうかとウキウキする空間です!
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キッチンもホワイトとダークブラウンのツートンカラーでまとめていてシックでおしゃれです。
キッチンはシンクも人工大理石でワークトップの天板と同じ素材で一体感があっていいですね。
水栓はタッチレス水栓でレバーを使わず水やお湯が使えます。
ハンバーグなどをこねた手でレバーを触らなくて良いので便利で衛生的です。
キッチン上の照明は調理する際の手元灯で、ダクトレールにスポットライトを採用しました。
角度を変えることが出来るので光を当てたい場所に自由に動かすことが可能です。
ダウンライトが天井をスッキリとさせています。
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2階へと階段を上がると腰壁で空間を広く見せています。
各部屋の入り口があり壁には本棚を造作しました。
階段の奥にはフリースペースを設け、家族の共有スペースとして自由に活用できるのが素敵です。
シックな床に明るい壁のコントラストがおしゃれで綺麗なカラーコーディネートになっています。
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2階廊下に設置した造作の本棚には、本を入れるのも良し、小物やお好きなアイテムをディスプレイするも良しなので、自由に演出ができるようにしています。
壁の色と棚の色を真っ白に統一したところも綺麗でおしゃれにしました。
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コンクリート打ちっぱなし風の壁紙がリアルでカッコいいです。
この空間は家族の共有のスペースでデスクとチェアを置いてパソコンスペースにしたり、さまざまな活用が出来るように作りました。
無駄を作らない使い勝手の良い間取り設計にしております。
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2階の階段横には家族が共有出来るウォークインクローゼットを作りました。
扉を付けないことで大きな荷物も収納しやすく工夫しました。
枕棚とパイプも設置しているので、洋服やバッグなどの小物も収納できます。
いわゆるファミリークローゼットですね。
バックヤードになっているので、お客様や友人が来られても見えることはありません。
無駄の無い設計になっています。
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各部屋に設置したクローゼットです。
普段使いに必要な部屋の収納は必須です。
今使うものはこちらへ、あまり使わない衣類や小物は廊下のウォークインクローゼットに収納出来るように考えました。
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4.5帖の広いスペースを確保した洗面脱衣スペースです。
洗濯機を置いて室内干し用のステンレス製パイプも設置しました。
石油暖房ボイラーと石油給湯器も壁付けに設置。
キッチンと繋げることで家事動線はスムーズに行えます。
こちらには熱交換気ユニットが設置されています。
外気のPM2.5や花粉、カビやダニなど空気中には異物がたくさん存在します。
その異物を換気フィルターによって除去し、室内の空気をいつも綺麗な状態に保ちます。
また、熱交換気は換気によって新鮮な空気が入ってくる際の室内空調変化を軽減します。
冬にせっかく温めた室内を換気によって室温が下がるのはイヤですよね。
つまり、この熱交換気システムは異物を除去し、綺麗で新鮮な空気を取り入れながらも室内温度を変化させないという優れものです。
是非、新築時には採用したいシステムです。
いかがだったでしょうか。
間取り設計をよく考えた、無駄がなく使い勝手が良い暮らしが実現できる家をご紹介いたしました。
家づくりの参考にしていただきお気軽にご相談ください。