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G1ホースも輩出した競走馬生産牧場の繁殖厩舎の新築工事が完成!

  • 今回ご紹介するのは、新冠町にある競走馬生産牧場繁殖厩舎の新築工事です。
    なんとこちらの牧場では、G1ホースも輩出しているという素晴らしい牧場です。 お産馬房も2室あり、内装も充実した素敵な外観の繁殖厩舎が完成しました。
:This picture is taken from the front.
  • 牧場らしい素敵な外観に仕上がったと思います。
    まず、外壁は木目調が引き立つ牧場らしいイメージのサイディングを採用いたしました。
    周囲の雰囲気に溶け込むウッディーな木目は北海道の大地にピッタリの外装です。
    色のトーンも薄くもなく濃くもなく、自然の樹木をイメージできるナチュラルなトーンを選びました。
    屋根は耐用年数の長いガルバリウム鋼板の金属製屋根材を採用!
    もう屋根材は「ガルバ」が定番という方程式が出来上がった感じですね。
    ガルバリウム鋼板の屋根材は、耐久性にも優れ、地震の揺れにも強い耐震性の高い屋根材です。
    今年のような地震の多い年には、地震に対する意識が皆さん高まっているため、軽量で地震に強い屋根材は必須だと思います。
    総合的にみても、やはり屋根材はガルバリウム鋼板で決まりではないでしょうか。
    また、外構は盛土と張芝によって、美しい美観と法面の崩落防止のために芝を採用。
    鮮やかな芝の緑が映えて非常に綺麗です。
:This picture is taken from the front.
  • 馬の出入りする出入り口の開口部は、アウトセット方式のスライドドアを採用しています。
    アウトセットとは、引き戸を引き込むスペースが確保しにくい場合に壁の外側上部にレールを設け、引き戸を設置するという扉のことです。
    開き扉よりもスライドドア(引き戸)の方が可動域も少ないので、スムーズな開け閉めと場所を取らない設計になっています。
    よく住宅でも採用します。

    こちらの出入り口は、両開きにしているため開口部が広く馬の出入りが容易に行えます。
    上部のレールに吊り下げた扉なので、人が開ける際もそれほど力は要らない扉なので楽に開け閉めが可能です。

    また、明るい光を取り入れるために、出入り口上部にスリットのFIX窓を2ヶ所採用しました。
    各馬房にも上部に窓を設け、採光と換気ができるように設置しています。
    馬が顔を出せるように金網の部分から馬の顔に合うようにカットし、外を伺えるようにし餌や水も与えられるようにしています。
    馬は繊細な動物なので、ストレスを溜めない工夫も必要です。 常に外の景色も見せてあげることも重要なのです。
:internal
  • こちらは内部の画像ですが、まず厩舎内の通路に工夫が施されています。
    通路のアスファルト舗装にはゴムチップ舗装を採用しています。
    しかし、ゴムチップ舗装って何なのかよく分からないですよね。
    ゴムチップ舗装とは、アスファルトの中にゴムのチップを混ぜ合わせて、クッション性を高めた舗装のことです。
    つまり、馬の脚に負担がかからないように、歩く際の衝撃を極力軽減するということなのですね。
    これは、施主様の競走馬に対しての優しさであり、愛情の表れといえるのではないでしょうか。
    素敵ですよね。
    また、柱や梁を剥き出しにすることで、開放感と木材の優しさが感じられるようにしました。
    要所要所にシーリングファンを設置して、空気の循環も気を使った設計にしています。
    夏の暑い季節にこもった空気を流動させるためです。
    シルバーの柵もスタイリッシュで清潔感を出すようにコーディネートを考えました。
    人間は木に囲まれ木目を見ると落ち着くらしいですが、きっと馬も同じではないでしょうか。
:stable
  • 広々としたスペースを確保した出入り口とそれぞれの間取りは、馬にとっても窮屈に感じない余裕をもった設計です。
    きっと素晴らしい馬がこちらの繁殖厩舎で誕生するに違いありません。
    床の広さと柔らかいアスファルト通路、天井の開放感は馬のストレスを軽減することでしょう。
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  • こちらの画像は中心部分から端までの画像です。
    通路がゆったりと幅広く確保されているのが分かると思います。
    この広さも馬にストレスを感じさせない理由の一つです。
    繁殖馬用の繁殖厩舎なので、明日のG1スターを輩出する基盤になるスペースです。
    新しい次世代を担う競走馬がたくさん誕生するように考えられたストレスフリーの厩舎に仕上がったのではないでしょうか。
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  • 壁に囲まれたこの広々とした空間は、贅沢に作られた設計ではありますが、馬はメンタルが繊細な動物だけに良い環境でお産することを考えました。
    お産房にはゴムの床と壁にもゴムを施工し、間取りもより広く作っています。
    広い場所で、冬には暖房も効いた落ち着いた場所で出産ができるように設計いたしました。
    この場所なら周りを気にせずに、お母さん馬はしっかり出産に集中できることと思います。
    出産後の清掃も容易にできるように、床も洗いやすいゴム性にしてあります。
    もちろん馬のためのクッション性も考えた仕様です。
    壁も腰壁の部分をゴム性にすることで、馬が暴れたり激しい動きになったりしても脚を骨折したり打撲しないように考慮しています。
    出産時にケガをしたら可哀想ですからね。 当然ゴム性の壁は、清掃面でも簡単に汚れが落とせるので、作業される方も楽に作業を行えることも考慮しています。
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  • こちらは入り口と反対の壁面ですが、壁の上部にはあかりを取り入れやすい横長の引き違い窓があります。
    換気もできるので、採光と換気の両方を兼ね備えた役割をはたしています。
    窓というのは、高い位置に横長のサッシを設置することで部屋全体を明るくする効果があります。
    ハイサイドライトといって、よく住宅でも天井ギリギリの高さに横長のFIX窓を設置することがあります。
    開け閉めするには高い位置にあるのでFIX窓にするのですが、採光がよくとれて明るさを増すことができます。
    このお産馬房も明るさと換気、それと馬が衝突して怪我をしないようにと上部に窓を設置しております。 あらゆる条件や要素を考慮して窓の位置、大きさ、種類を選択しなければならないのです。
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  • こちらもお産馬房です。
    暖房があり冬の寒い季節のお産で生まれてくる仔馬の体に負担がかからないように考えています。
    お産は人も馬も同じように大変な一大イベントです。
    新しく生まれてくる輝かしい生命の誕生は、牧場で働かれている皆さんにとってもとても喜ばしく完璧な体制で望まれたいはずです。
    そのためにどのような設備が必要で、どのような仕様が馬にとってそして厩舎で作業されている方がスムーズに作業できるのかがキーポイントになります。
    馬のお産に立ち会われる職員の皆さんも、出産する馬と同様に命懸けだと思いますので、その作業が上手くいく環境作りをしていくことが弊社の役割と考えています。
    素敵で強い馬をここで出産してほしいですね。
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  • 出入り口付近にある床のくぼみには馬の体重計が設置してあります。
    馬も人間同様に健康管理が必要です。
    常に体重は計測して馬の状態を知ることは必要ということなので、こちらに体重計を設置し馬が厩舎に戻ってきた時などに計測します。

    今回は新冠町にある競走馬牧場の繁殖厩舎のご紹介をいたしましたがいかがだったでしょうか。
    これからも磯田建設は、このような快適な厩舎で競走馬の子供たちが健全に育ち、強い馬になることのお手伝いをさせていただきたいと思っています。
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