I型キッチンは新築住宅で採用されることが多く、レイアウトのバリエーションが豊富なことで人気を集めています。
狭いスペースでも機能的で使いやすいI型キッチンの特徴やメリットを理解し、自分たちのライフスタイルにあったキッチン作りを実現させたいですよね。
今回はI型キッチンの魅力や特徴、レイアウトの選び方まで解説します。
狭いキッチンでもおしゃれにI型キッチンレイアウトの魅力
①:I型キッチンとは?基本のレイアウトと特徴
I型キッチンとはシンク、コンロ、作業スペースが一直線に配置されているシンプルな設計のキッチンのことです。
上から見た時にアルファベットの「 I 」に見えるためI型と呼ばれています。
I型キッチンの特徴であるこのレイアウトは、限られた空間を最大限に活用するため、住宅のコンパクトさを求める人にとってとても理想的なスタイルと言えます。
基本的なレイアウトとして大きく分けると、壁付けと対面の2種類があり様々な間取りに合わせやすくなっています。
I型キッチンは正面と左右の3方向に壁が必要ですが、壁の高さや配置を調整することでペニンシュラ風やアイランド風のレイアウトを作ることも可能です。
②:狭いスペースを活かす!壁付けI型キッチンのメリット
I 型キッチンは一直線のスタイルのため、他のレイアウトより省スペースで設置できるのが最大のメリットです。
例えば壁付けのレイアウトの場合は、通路が必要ないためLDKのスペースを広く有効活用ができます。
キッチンで快適に作業するには、背面の壁や家具との間に十分な通路幅を確保することも大切です。
一般的に90cm 以上の通路幅を確保すれば1人で快適に調理できるとされています。
複数人でキッチンを利用することを想定するなら1.2m 以上の通路幅は確保したいところです。
そのため壁付けキッチンにしておくと作業しやすく窮屈さがないのがメリットと言えるでしょう。
また、対面レイアウトの場合でも I 型 キッチンの奥行きサイズは60〜65cmのため、75〜100cm 前後のサイズが多いペニンシュラキッチンやアイランドキッチンよりもコンパクトなサイズで設置することが可能です。
③:おしゃれに見せるI型キッチンのデザインテクニック
おしゃれに見せる I 型 キッチンのデザイン的なテクニックは、壁との一体感を出す色を選択し、素材を統一することや洗練されたデザインの扉や取っ手などを採用すると良いでしょう。
デザインや素材選びのポイントとして配色で統一感を出します。
周辺の家具や家電の色も考慮して全体のカラーコーディネートを意識しましょう。
また、素材感で個性を出すには、ステンレス素材のキッチンやタイル貼りの壁面、木とスチールを組み合わせた収納棚など素材感を生かしたデザインもおすすめです。
さらに扉や 取っ手にこだわることで空間の印象が大きく変化します。
他には、生活感をできるだけなくすために小物類は最小限にとどめ、オープン棚にディスプレイ収納を取り入れたり、壁面や天井に装飾的なタイルを貼ったりすることも効果的です。
I型キッチンレイアウトの選び方
①:冷蔵庫の配置と動線を考えたI型キッチンの工夫
I型キッチンのレイアウトとして冷蔵庫の配置は1つの大きなポイントとなります。
冷蔵庫、シンク、コンロを一直線に並べたワークトライアングルを意識し、冷蔵庫をシンクの近くに配置することが ポイントです。
作業効率を考え移動を最小限にするためにシンクと冷蔵庫の間には十分なスペースを確保しましょう。
またI型キッチンは横幅が広いと動線が悪くなりやすい傾向があります。
キッチンの幅を適切に設定し、冷蔵庫の位置をよく考えることで作業空間と動線のバランスを取ることが最も重要です。
②:ダイニングとのバランスを取るための配置方法
I型キッチンのダイニングとのバランスを取る配置方法としては、キッチンとダイニングテーブルを横並びにするかキッチンの正面に配置するのが良いでしょう。
キッチンの横にダイニングテーブルを配置することによって配膳や片付けがスムーズになり、家事効率が上がります。
また、正面にダイニングテーブルを配置するとキッチンが正面に見えないため食事に集中できるメリットもあります。
横並び配置の場合は家族とのコミュニケーションが取りやすく、インテリアの統一感も持たせやすいので人気があります。
キッチンとテーブルが一体化しまとまりのある空間になり使いやすいイメージです。
キッチン正面配置の場合は、キッチンに背を向ける人がいないレイアウトになるため、コミュニケーションが取りやすく、キッチンが真正面に見えないため食事や会話に集中しやすい環境になります。
③:収納方法を工夫して綺麗な状態をキープ
I型キッチンの中でも壁付けキッチンの場合は、収納スペースが不足しやすいというデメリットがあります。
一般的なI型キッチンではシンクやコンロの背面に収納を設けることができず、どうしても収納場所が限られます。
上部収納を設置しようとするとキッチン上部の高い位置になってしまうため、背の低い方が使おうとすると不便に感じることも少なくありません
出し入れがしにくいと使用頻度が低いアイテムにしか使いみちがなく有効活用は限られてしまいます。
そこでこれらをすっきり片付けるには、壁面収納やパントリーなど収納スペースを工夫し設置する必要があります。
そうすることで常にきれいな状態をキープすることができます。
実用的なI型キッチンの収納力をアップする方法
①:システムキッチンの収納機能の活用法
I型キッチンは限られたスペースなので、デッドスペースを活かすことが収納力アップのポイントになります。
特にシンクの下や冷蔵庫の上、壁の隅などは見落とされがちなスペースですが工夫次第でしっかり使える収納に生まれ変わります。
例えば、シンク下にスライド式のラックや引き出しを設置すると、奥まで無駄なく収納が可能で、お鍋やフライパンなどの大きめの調理器具でも垂直に立てて収納すれば出し入れもスムーズです。
また、コンロの横のわずかの隙間にはスリムなワゴンを入れることで、調味料や小物の収納に適しています。
②:キッチンの対面を利用した便利な収納プラン
I型キッチンを対面キッチンにするとキッチンの対面側に収納を作ることができます。
カウンターキッチンにすることで、カウンター下に造作収納を設けます。
そうすることでI型キッチンでも対面をうまく利用して収納力をアップさせることが可能です。
おしゃれで実用的なI型キッチンの施工事例
実例①:キッチンにインテリア性を出す
キッチンをあえて「見せるキッチン」としてインテリアのグレードアップを図ることでおしゃれ度が増します。
例えば、キッチンをステンレスで統一させ、おしゃれでスタイリッシュなイメージを出したり、ブラックやグレーなどのモノトーン色で家具のようなインテリア性を持たせることも一つの方法です。
実例②:壁付けタイプは吊戸棚をおしゃれにする
壁付けタイプの場合収納力が減るので吊り戸棚が欲しいところです。
しかし、最近では吊戸棚は実用的ではあるのですがおしゃれなイメージはあまりありません。
そこでキッチンと吊戸棚の色を合わせるというセオリーを外し、あえて色を変えるカラーコーディネートでおしゃれに演出するとアクセントになります。
実例③: 対面タイプはカウンタースツールを取り入れる
対面タイプにする場合は、カウンターを設置しカウンタースツールを取り入れましょう。
カウンタースツールは通常のダイニングチェアよりも高さがあり、ハイチェアで存在感と統一感があっておしゃれに見えます。
まとめ
狭い印象のあるI型キッチンですが、工夫次第で快適に機能的な空間に生まれ変わります。
収納力や機能性、動線を考慮し、自分たちのライフスタイルにあったおしゃれなレイアウトにしましょう。
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