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2024.05.15

外構工事にかかる予算はいくら?
外構工事の種類と失敗しないポイント!

注文住宅を建てる際に家を引き立たせるのが外構工事です。
せっかく立派な建物が完成しても予算の関係で外構が思い通りにいかなかったという声も少なくありません。
そこで今回は、外構工事の費用相場から費用を抑えるコツなど失敗しないポイントを解説します。

外構工事の種類と内容

外構工事には「オープン・クローズ・セミクローズ」の3種類のタイプに分けられています。
一つ一つ内容を紹介していきましょう。

・オープン外構

特徴 ・敷地の境界が開放的
・ブロックフェンスなど境界を遮るものがほぼ無い
・欧米の住宅のようなイメージ
メリット ・開放感があり親やすいイメージが作れる
・遮るものが無いので自然光が取り入れやすい
・周囲の方にフレンドリーな感じを与える
・車などの出し入れがしやすい
・工事費用のコストダウンに繋がる
デメリット ・セキュリティ面に不安がある
・ゴミや汚れが気になる

オープン外構は塀やブロックフェンスを極力設置しないで、周囲にオープンで開かれた空間をイメージさせるタイプの外構です。
明るく、周囲の景観にも溶け込むような雰囲気は開放的な演出ができます。
構造物が少ないということは工事費用を抑えることにも繋がり、予算を抑えたい人にとっては良いのではないでしょうか。
デメリットは防犯面で不安があることです。
しかし、見方によっては外から見えやすいので犯罪に遭いにくいということもいえます。

・クローズ外構

特徴 ・敷地境界にブロックフェンスや塀を設置
・周囲とハッキリと切り離した空間
・日本建築に多いパターン
メリット ・道路や外部からの視線が気にならない
・プライバシーが確保できる
・塀や門構えで高級感が出せる
・小さなお子様の安全面や防犯面が安心
デメリット ・閉鎖的になる
・侵入者が一旦入ると逆に見つけにくくなる

クローズ外構は塀やブロックフェンスを設置するため外部と遮断されたイメージになります。
昔の日本家屋の外構のほとんどはこのクローズ外構です。

・セミクローズ外構

特徴 ・オープン外構とクローズ外構との中間のタイプ
・塀やブロックフェンスを一部に設置または低くする
・適度な開放感とプライバシーを意識したタイプ
メリット ・オープンの開放感や明るさとクローズの安全性が確保できる
・デザインに柔軟性ができる
・クローズ外構より費用は抑えられる
デメリット ・デザインや設計の難易度が高い

セミクローズ外構は一部に塀やブロックフェンスを設置するタイプです。
フェンスなどの仕切りが必要な場所だけ設置するので、理想的なタイプでもあります。

外構工事の費用相場

外構工事の費用は一体どのくらい掛かるのでしょうか。
よく言われているのは外構費用は住宅本体の約10%程度です。
例えば2,000万円の家なら200万円程度の予算を見ておいた方が良いですね。
次に項目別に見ていきましょう。

・門周り(約15〜30万円)

門周りはどのようなデザインにするのかで費用は異なりますが、大体15万円から30万円程度が相場です。
家の顔ともなる部分なのでこだわる人も多いと思います。
門柱や門扉、ポストや表札など個性的にできるところでもあるので、材質やデザインによって費用は様々です。

・アプローチ(約10〜15万円)

アプローチは門柱から玄関までの動線になります。
費用の相場は10万円から15万円程度です。
アプローチは、砂利やコンクリート、石材やタイルなどデザインによって使う材質も異なります。
枕木を使ってみたり芝生を周囲に植えたりと、様々なバリエーションが楽しめる場所でもあります。

・ブロックフェンス(約40〜80万円)

境界を囲うブロックフェンスの相場は約40万円から80万円程度です。
広い敷地であれば100万円掛かってしまうこともあります。
長さやフェンスの素材、グレードによって費用は変わりますが概ねこのぐらいの予算はみておきましょう。

・ガレージ(約50万円〜)

最近は車をたくさん駐車出来るように3台分のスペースを確保する場合も多くなってきました。
ご夫婦二人と子供一人分の駐車スペースで、欲をいえば来客用のスペースも欲しいところですよね。
例えば2台の駐車スペースのガレージであれば、費用の相場は50万円程度でカーポートも付ければ、70万円から100万円掛かる場合もあります。

・庭(約50万円〜)

庭は一般的な芝生を敷く工事などであれば1㎡あたり約1万円です。
ウッドデッキやシンボルツリーの設置などが入って来ると約50万円から多くて100万円掛かる場合もあります。
他には、テラスやサンルーム、バルコニーなどそれぞれ約50万円からになります。

費用を抑えるコツ

何とか外構工事の費用を抑えたいという人に、工事費用を安くするためのポイントを紹介します。

①:クローズ外構ではなくオープン外構にする

オープン外構はクローズ外構に比べて、ブロックフェンスなどの費用を最小限に抑えられます。
少しでもオープン外構に近づけるだけでもコストダウンに繋がります。

②:何を優先するのかを明確にする

外構工事はたくさんの項目がありますよね。
その優先順位を決めて優先順位の高い場所にはそれなりに費用を掛けて、優先順位の低い場所には費用を抑えるように工夫しましょう。
駐車場・境界部分・アプローチ・庭・庭木・シンボルツリー・芝生など、どこに費用を掛けるかの優先順位を考えることが重要です。

③:コンクリートの面積を減らす

駐車場やアプローチなどコンクリートをたくさん使えば使うほど費用は上がります。
例えば、駐車場のコンクリート土間を全面に敷くと費用がかかりますが、タイヤが乗る場所だけコンクリートで残りは砂利敷きにするとコストダウンになります。
アプローチも砂利や芝生、石敷きなどでコンクリートを使う部分を減らしましょう。

④:フェンスの代わりに植栽を植える

ブロックフェンスをするほどの距離がない場合などは、植栽をフェンス代わりにするのもコストダウンに繋がります。

⑤:自分で出来るところはDIYで施工する

DIYが苦にならない人は自分でやってしまうのが良いでしょう。
器用な人ならウッドフェンスやウッドデッキも可能です。

外構工事の失敗例

①:駐車スペースが狭すぎて駐車する時にストレスがたまる
②:ガレージから玄関が遠すぎて荷物を運ぶのが大変だったり雨の日は濡れる
③:アプローチの床が滑りやすい敷材を使用したために危険
④:アプローチに照明がなくが暗くて歩きにくい
⑤:庭の植栽の成長が早すぎて伐採の手入れが大変
⑥:砂利敷きの部分に防草シートを敷かずに雑草の処理が大変
⑦:目隠し用のフェンスが高すぎて日当たりが悪くなった
⑧:オープン外構で明るいのは良いがプライバシーが確保できない

失敗しないポイント

外構工事で失敗しない方法としてのポイントは、まず費用を抑えすぎてシンプルになりすぎることで安っぽくなってしまうことです。
住宅は立派でも外構とのバランスが悪いと、せっかく建てた家も台無しになってしまうこともあるので注意が必要です。
建物と外構のトータルバランスが必要ということです。
また、デザインを優先しすぎると掃除が大変だったり、使いにくくなったりと後で後悔する場合も少なくありません。
デザインプラス機能性も含めた外構を目指すのが理想的ではないでしょうか。

まとめ

外構工事の費用相場と失敗例から失敗しないポイントを解説してきましたがいかがだったでしょうか。
外構工事は適切な費用と計画をよく考える時間が必要です。
住宅と外構はトータルバランスを考えたプランを実現させることが重要ではないでしょうか。

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