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2022.03.17

注文住宅を購入する場合の住宅ローンの選び方と比較ポイントを徹底解説!

住宅購入は多額の資金が必要なので、住宅ローンもどれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。 あらゆる金融機関が住宅ローンを用意しているため選ぶのは大変です。 住宅ローンは金利だけで選ぶのではなく、複数の要素で比較検討することが重要です。 そこで今回は、住宅ローンの選び方で最も大切なポイントについて解説します。 余裕を持って安心できる返済ができるように賢い選択をしましょう。

住宅ローン選び方①:金利のタイプで選ぶ

住宅ローンには大きく分けて全期間固定金利型・変動金利型・固定金利選択型の3種類のタイプに分けられます。 それぞれのタイプのメリット・デメリットを解説しますので、比較してみましょう。

・全期間固定金利型

全期間固定金利とは借入時の金利が返済開始から終了まで固定されていることです。 借入期間中の金利が変わらないため毎月の返済額や総返済額が借り入れた時点で確定します。

・メリット
最大のメリットは借入時の適用金利が住宅ローン終了時まで適用されるため、家計プランの見通しが立てやすいことです。
また、変動金利のように金利上昇による返済額の増加を心配する必要がありません。

・デメリット
住宅ローンの金利タイプの中では、全期間固定金利が最も高くなり返済額も高くなります。
市場金利が下降しても金利は下がらず返済額も減りません。

借入時の金利が高くても、完済まで一定で安定している方が良い人におすすめです。

・変動金利型

変動金利は返済の途中でも市場金利に合わせて金利が変動するタイプです。
半年ごとに金利が見直され、返済額が変わるのは5年ごとなのですぐに返済額が変わるわけではありません。

・メリット
メリットは固定金利よりも金利が低く設定されており、返済途中に市場金利が低下すれば返済額が下がります。
市場金利が低い間は返済額が楽になります。

・デメリット
デメリットは返済途中に市場金利が上昇すれば返済額が増加するところです。
毎月の負担が大きくなり調整が必要になります。

返済途中に金利が変動するリスクはありますが、金利を少しでも低く返済額を減らしたい人に向いています。

・固定金利期間選択型

固定金利期間選択型は、借入日から一定期間は固定金利になるタイプです。
その期間が過ぎると自動的に変動金利に移行したり、再度固定金利を選べるタイプもあります。
一定期間とは、金融機関の商品によって定められた期間のことでさまざまな期間を選択することができます。

・メリット
メリットは全期間固定金利と変動金利の両方の特徴を兼ね備えているため、固定期間の間は市場金利の影響は受けないことです。
収入が低い間は見通しが立てやすいのでおすすめです。

・デメリット
デメリットは固定金利期間が終わった時に市場金利が上昇していれば、返済額が増加してしまう点です。
期間が終わる時期に収入が増えているなら問題ないかも知れません。

将来的に市場金利がどう動くか分からないので、借入時からしばらくは一定の固定金利で、安定した返済額にしたい人におすすめです。

住宅ローン選び方②:借入先・住宅ローンの種類で選ぶ

住宅ローンの借入先には大きく分けて、公的ローン・民間ローン・フラット35の3種類に分けられます。 それぞれのメリット・デメリットを解説します。

・公的ローン

公的ローンは公的機関が融資する住宅ローンで、財形住宅融資や自治体融資があります。
財形融資は財形制度のある企業に勤務し、財形貯蓄をしている人のみが対象です。
自治体融資は都道府県や市町村の地方自治体が行っている融資で、自治体により内容や条件が異なります。

借入先 借入条件 内容
財形住宅融資 財形貯蓄1年以上継続、貯蓄残高50万円以上 財形住宅融資を導入している企業に勤務していてそれを利用している人が対象
自治体融資 自治体により異なる 内容・条件は様々だが金利面が有利な場合がある

公的ローンは金利が優遇されていることが多いので、条件の合う人にはおすすめです。

・民間ローン

民間ローンは、民間の銀行や保険会社である金融機関が提供している住宅ローンです。
金融機関によって、審査の基準や金利、サービスなどが異なるため自分の条件にあった金融機関が見つけやすいことがメリットです。
ほとんどの金融機関で万が一のときの団体信用生命保険への加入が必要です。

・都市銀行

都市銀行の特徴は、住宅ローンの審査が点数制であることです。
年齢や勤続年数、年収などの条件から点数を導きローンの可否や利用可能額が決定します。
都市銀行は比較的金利は低く設定されており、審査のスピードが早いメリットもあります。
規模の大きな銀行なので安心して融資を受けられます。

・地方銀行

都市銀行やネット銀行に比べると、地方銀行の金利はやや高めの設定です。
しかし、それぞれ個人に合わせた柔軟な融資を行ってくれる地域密着ならではの対応が可能で比較的審査は通りやすい傾向です。
審査に自信のない人や条件が引っかかる人におすすめです。

・ネット銀行

ネット銀行は、店舗を持たずに口座開設や取引をパソコンやスマホなどインターネットを通じて行える銀行です。
ネット銀行は、店舗の維持費や人件費を抑えられるため、都市銀行や地方銀行に比べて金利は低めです。
しかし、審査に対面相談がないために審査は厳しく、審査期間が長くなってしまう可能性があります。
年収や勤続年数など条件の良い人で、金利の低いところを探している人におすすめです。

・フラット35

フラット35は住宅金融支援機構と民間金融機関が提携して融資を行う住宅ローンです。
返済期間は最長35年で借入時から完済時までの長期間で金利が変わらないため返済計画が立てやすい住宅ローンといえるでしょう。
また、フラット35の審査は緩く自営業や雇用形態を問わず、勤続年数が短くても比較的通りやすい傾向があります。
団体信用生命保険の加入も必須ではなく、健康上の理由で加入できなかった人も融資の対象になります。
やや金利は高めですが、住宅ローンの審査で通りにくい人や安定した返済額を望んでいる人に向いている住宅ローンといえるでしょう。

どこで融資を受けるかは、自分の条件に合った融資先を選びましょう。

住宅ローン選び方③:返済方法で選ぶ

住宅ローンの返済方法は元利均等返済と元金均等返済との2種類の返済方法があります。
それぞれの特徴やどんな人に向いているのか解説します。

・元利均等返済

元利均等返済とは毎月支払う返済額が一定になる返済方法です。
元金均等返済に比べて返済開始当初の返済額が少ないことや毎月の返済額が一定であるために返済計画が立てやすいことも特徴です。
しかし、元金均等返済に比べて元金が減る速度が遅いため総返済額が多くなります。
毎月同額の返済が良い人に向いています。

・元金均等返済

元金均等返済は、毎月支払う返済額のうち元金の額が一定となる返済方法です。
利息額は借入残高に金利をかけて計算するため、返済が進むにつれ支払う利息の額も減っていきます。
元利均等返済よりも総返済額は少なくなりますが、支払い当初の負担額が大きい点がデメリットとなります。
借入当初が返済額が多くなっても、早く元金が減っていく方が良い人に向いているでしょう。

まとめ

住宅ローンは人それぞれの条件によって異なります。
そのため自分に合ったタイプはどれなのか見極めることが大切です。
住宅ローンの選び方は金利のタイプや借入先の他、諸費用や団体信用生命保険なども踏まえて無理なく返済できるものを選ぶことが重要ですね。
よく分からない場合は住宅会社に相談すると良いでしょう。

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